米国株を買うまでの流れと、最初に迷いやすい「円貨決済」と「外貨決済」の違いを、証券会社の公式ページで確かめてまとめました。特定の銘柄をすすめたり、株価を予想したりする記事ではありません。
■米国株を買うまでの流れ
ここでは例として、三菱UFJ eスマート証券の公式ページに書かれた手順を使います(確認日2026年10月4日)。会社によって名前や画面は違いますが、大きな順番は似ています。口座を開く会社の公式ページで、同じ項目を確かめてください。
最初の1株までの4段階
1
口座を開く
証券会社の総合口座を開設する
2
外国株の手続き
外国証券口座の開設と、各種書面の確認
3
資金を移す
預り金から「外国株預り金」へ振り替える(三菱UFJ eスマート証券では、円貨決済の買い注文は外国株自動振替機能を使えば事前の振り替えは要らないと公式に書かれている)
4
注文する
銘柄を検索して、買付の注文を出す
2段階目の手続きに日数がかかります
公式ページに書かれている内容
- 米国株を取引するには、証券口座とは別に「外国証券口座」の開設と書面の確認が要る
- マイナンバーを登録していない場合は、先に登録が必要
- 外国証券口座の開設は審査があり、最短で翌営業日に完了する
口座を開いた当日に買えるとは限りません。買いたい日が決まっているときは、早めに手続きを進めておくと安心です。
■円貨決済と外貨決済の違い
米国株は米ドルで売買されます。そのため、日本円をどの時点で米ドルに替えるかで、2つの買い方があります。
円貨決済(日本円で取引)
- 外国株預り金にある日本円で買える。事前に自分で両替する手間がない
- 取引のたびに、為替スプレッド(両替の手数料のようなもの)が1ドルあたり20銭かかる
- NISA口座で使える決済方法は会社で異なる(三菱UFJ eスマート証券は円貨決済のみ。マネックス証券は米ドル・円を選べる)
外貨決済(米ドルで取引)
- 外国株預り金にある米ドルで買う。取引のたびの為替スプレッドはかからない
- 先に円を米ドルに替えて、外国株預り金(米ドル)へ振り替えておく必要がある
- 米ドルを買う為替取引は、15時までの注文が翌営業日の受渡になる
■為替コストを数字で見る
計算の前提について
株価と株数は、計算をわかりやすくするための仮の数字です。為替スプレッドの「1ドルあたり20銭」は、三菱UFJ eスマート証券の公式ページ(円貨決済)の記載です。確認日は2026年10月4日です。会社によって金額は異なります。
円貨決済で、仮に1株100ドルの株を10株買うと
| 前提 | 買付金額は1,000ドル(100ドル×10株) |
|---|---|
| 計算 | 1,000ドル × 0.20円 = 200円 |
| 結果 | 買うときの為替コストは200円。売るときにも円貨決済なら、同じ考え方でかかります |
出典:三菱UFJ eスマート証券「米国株式 決済方法」(確認日 2026-10-04)
編集部
■受渡日と、買うときの資金の注意
公式ページで確認した決まり
- 約定と受渡は、すべて国内の営業日で数える
- 国内の受渡日は、国内約定日から数えて3営業日目
- 買付代金が足りないときは、受渡日ではなく国内約定日の15時までに入金が必要
- 円貨決済では、為替の変動に備えて、買付可能額から多めの金額が差し引かれる(指値注文で為替バッファ105%)
■はじめての方が確かめる4つの項目
注文の前に、公式ページで確かめること
円貨決済か外貨決済か
NISA口座で使える決済方法は会社で異なる(円貨決済のみの会社もある)
外国証券口座の開設が終わっているか
審査があるため、買いたい日の数日前には済ませておく
注文の種類
成行・指値が使える。値段を決めたいなら指値
入金のしめ切り
足りないときは国内約定日の15時までに入金が要る
最初の1株は、ご自身で決めた金額の範囲で、少なめに始めることができます。
- ✔ 米国株は1株から買える
- ✔ 売買の手数料や為替コストは、注文の前に公式ページで確かめられる
■米国株の買い方に出てくる用語
あわせて知っておきたい言葉
| 外国株預り金 | 米国株の売買に使うお金を置いておく場所。円と米ドルで分かれている |
|---|---|
| 為替スプレッド | 円と米ドルを替えるときの手数料のようなもの。1ドルあたりの銭で示される |
| 指値注文 | 買いたい値段を決めて出す注文 |
| 成行注文 | 値段を決めずに、そのときの価格で買う注文 |
| 差金決済 | 受け渡しをせず、売買の差額だけでやり取りすること。現物取引では禁止されている |
■米国株の買い方についてよくある質問
Q. 1株から買えますか?
A. 三菱UFJ eスマート証券の公式ページには、1株から買付ができると書かれています。ほかの会社の最低取引単位は、各社の公式ページでご確認ください。
Q. 日本の祝日でも買えますか?
A. 会社によって扱いが異なります。取引時間の詳しい決まりは、取引時間の記事でまとめています。日本の休日との関係は、口座を開く会社の公式のよくある質問でもご確認ください。
Q. 新NISAでも米国株は買えますか?
A. 三菱UFJ eスマート証券では、NISA口座での米国株の取引は円貨決済のみと書かれています。成長投資枠・つみたて投資枠の決まりは、別の記事で確かめられます。
■【まとめ】最初に決めるのは、円で買うか米ドルで買うか
米国株は、口座の開設、外国株の手続き、資金の振り替え、注文の順に進みます。外国株の手続きには審査があるため、少し余裕をもって始めると安心です。円貨決済は手軽で、外貨決済は取引ごとの為替コストを抑えられる、という違いがあります。どちらも、株価と為替の動きで元本を割り込むおそれがあります。
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この記事は、公表された資料と数字をもとに仕組みや用語を説明したもので、特定の売買をおすすめするものでも、今後の株価や為替を予想するものでもありません。米国株・米国ETFは、株価の下落や為替の変動によって、投資した元本を割り込むおそれがあります。お取引はご自身の判断と責任で行ってください。
