新NISAで米国株や米国ETFを買うときの枠、使える制度と使えない制度、注文のときの注意を、金融庁・国税庁・証券会社の公式ページで確かめてまとめました。特定の銘柄をすすめたり、株価を予想したりする記事ではありません。
■新NISAの枠:成長投資枠とつみたて投資枠
新NISAの2つの枠
1
つみたて投資枠
年間120万円まで。買付方法は積立投資に限られる
2
成長投資枠
年間240万円まで。米国株・米国ETFはこちら。積立も一括も選べる
3
併用できる
2つを合わせて、年間最大360万円
4
生涯の上限
非課税保有限度額(総枠)は1,800万円。うち成長投資枠は1,200万円まで
公式ページに書かれている主な決まり
金融庁・証券会社の公式ページより
- 運用益(売却益・配当や分配金)が非課税になる
- 非課税保有期間は無期限。制度(口座開設期間)は恒久化された
- つみたて投資枠と成長投資枠は併用できる
- 売却した分の枠は再利用できるが、使えるのは翌年以降
- 口座は1人1口座。金融機関の変更は1年単位でできる
成長投資枠で買える商品は、国内株式のほか、米国株や中国株、ETF、投資信託など幅広くあります。整理・監理銘柄や、信託期間が20年未満の投資信託、高レバレッジ型・毎月分配型の商品などは対象外です。
■NISAでできないこと、気をつけること
米国株のNISA口座での買い方は、会社によって異なります。たとえば三菱UFJ eスマート証券では、NISA口座での取引は円貨決済のみです。マネックス証券では、注文のときに「米ドルで買う」「円で買う」を選べます。口座を開く会社の公式ページで確かめてください。
■枠の使い方を数字で見る
計算の前提について
年間投資枠と生涯の上限は、金融庁と証券会社の公式ページの数字です。年数は、その数字から割り算で求めた当サイトの計算で、将来の売買や評価額の変動は考えていません。確認日は2026年10月5日です。
枠を満額まで使うとき(計算の例)
| 前提 | 成長投資枠の年間枠は240万円、成長投資枠の生涯の上限は1,200万円。2つの枠を合わせた総枠は1,800万円 |
|---|---|
| 計算 | 1,200万円 ÷ 240万円 = 5年。総枠は 1,800万円 ÷ 360万円 = 5年 |
| 結果 | 成長投資枠を毎年満額使うと、5年で成長投資枠の上限に届く。2つの枠を毎年満額使うと、5年で総枠に届く |
出典:マネックス証券「NISA」「成長投資枠を解説」(確認日 2026-10-05)
編集部
■NISAで米国株を買うまでの流れ
NISA口座を開く
証券会社に、証券総合口座とNISA口座を開設する。米国株を買うには、あわせて外国株の取引口座の手続きが要る会社が多い
資金を入れる
証券口座に日本円を入金する。会社によっては、円のまま買える仕組みがある
注文のときに口座区分を選ぶ
注文画面で「NISA」を選ぶ。NISA口座の買付可能枠は、会社の画面で確かめられる
注文の前に確かめる3つの項目
買付可能枠が足りているか
枠を超えると、全株数が課税口座に付け替えられる会社がある
決済方法の決まり
会社によって、円貨決済のみのところがある
外国税額控除と損益通算が使えないこと
課税口座とは税金の手続きが違う
枠の残りは、注文の前に会社の画面で確かめられます。
- ✔ 買付可能枠は会社の画面で確認できる
- ✔ 税金の細かい扱いは、税務署や税理士にも確認できる
■新NISAに出てくる用語
あわせて知っておきたい言葉
| 成長投資枠 | 年間240万円までの枠。国内株式や米国株、ETFなど幅広い商品を買える |
|---|---|
| つみたて投資枠 | 年間120万円までの枠。買付方法は積立投資に限られる |
| 非課税保有限度額 | 生涯で非課税で保有できる金額の上限。1,800万円(成長投資枠は1,200万円まで) |
| 損益通算 | 利益と損失を合わせて、課税される金額を小さくすること。NISA口座では使えない |
| 外国税額控除 | 外国で払った税金を、日本の税金から差し引く制度。NISA口座の配当では使えない |
■新NISAで米国株を買うことについてよくある質問
Q. 米国ETFも成長投資枠で買えますか?
A. マネックス証券の公式ページでは、成長投資枠の対象に海外ETFが含まれると書かれています。対象の銘柄は、会社の一覧でご確認ください。
Q. 枠を使い切らないといけませんか?
A. 使い切る決まりはありません。年間の枠と生涯の上限の範囲で、金額を決められます。
Q. 配当の税金はかかりませんか?
A. 日本で課される税金は非課税になります。外国で課される税は、国税庁の資料で外国税額控除の対象外とされています。詳しくは税金の記事でまとめています。
■【まとめ】成長投資枠で買い、できないことも先に知っておく
米国株・米国ETFは、新NISAの成長投資枠で買えます。年間240万円まで、成長投資枠の生涯の上限は1,200万円です。一方で、損益通算と外国税額控除は使えません。元本を割り込むおそれは、NISA口座でも変わりません。
次に読む
税金を知る 米国株の税金:配当の二重課税・外国税額控除・確定申告 › 課税口座での配当の扱いを、公式の数字で確かめられます 最初に読む 米国株の買い方:口座開設から最初の注文まで › 口座を開いて注文するまでの流れを確かめられます 比べる 米国株の証券会社の選び方・比べ方 › 会社ごとの違いを、同じ項目で見比べられます※この記事の内容は、2026年10月5日に金融庁「NISAを知る」、国税庁「No.1240 居住者に係る外国税額控除」、マネックス証券のNISA・成長投資枠を解説・米国株NISA 取引ガイド・税金の概要、三菱UFJ eスマート証券の決済方法で確認したものです。制度は変わることがあるため、最新の内容は公式ページでご確認ください。
この記事は、公表された資料と数字をもとに仕組みや用語を説明したもので、特定の売買をおすすめするものでも、今後の株価や為替を予想するものでもありません。米国株・米国ETFは、株価の下落や為替の変動によって、投資した元本を割り込むおそれがあります。お取引はご自身の判断と責任で行ってください。
